祖父として見守る医療的ケア児の孫|家族へのエールと、世代を超えた想い【体験談】

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【インタビュー】祖父/60代後半

今回は、祖父である、私の父にインタビューしました。
妊娠中から出産、そして現在の孫との関わり。
父として、そしておじいちゃんとしてどんな気持ちで私たち家族を見守ってきたのかを語ってくれました。


1)[娘]の妊娠中についての話を聞かせてください

父:
孫の誕生をとても楽しみにしていました。
つわりがきついと聞いていたので、心配していました。
それでも仕事を頑張っていたので、「無理しないでね」と思いながら応援していました。


2)孫が医療的ケア児だと聞いてどう思いましたか?

父:
初めて聞いた病名でした。娘が病気に関する情報サイトを送ってくれたので、
それを読んで、重い障がいがあることを知りました。
「人生、いろいろあるからね。無理しないでね」とだけ伝えました。
あまり長々と話しても良くないと思ったし、
うまく言葉が出なかったけれど、娘夫婦なら乗り越えられると思っていました。


3)出産後について

父:
とても感動しました。
出産の翌日にでも会いに行きたかったけれど、
NICUの面会は生後3日後からだと聞きました。
さらに、風邪やウイルスの感染には細心の注意が必要と聞いて、
「もう少し落ち着いてからのほうがいいのかな」と思い直しました。

なので、退院して1か月経った頃、ようやく初めて会えました。
本当は、もっと早く会いたかったです。


4)退院してからについて

父:
娘を抱っこして以来の赤ちゃんを抱っこしたので、本当に嬉しかったです。
「じいじだよ!」と伝えました。
すごく小さくて、「落とさないか?」と心配になりました。
座って、授乳クッションの上に赤ちゃんを置いてもらって、そーっと抱っこしました。
手が震えて、「もういいよ」って思わず言ってしまいました。

今は体重もしっかり増えてきたので、安心して抱っこできます。
手を触ろうとすると、ちょっと嫌がって引っこめるんです。それもまた、可愛いですね。


5)現在の様子をどう思いますか?

父:
月に1回は、娘や娘の夫のためにお弁当や沢山のお菓子を持って会いに行っています。
たくさん持っていくので、娘はちょっと太っちゃったみたいですね(笑)
今度からは、孫の離乳食をリクエストされたので、美味しそうなものを見つけてみます!

孫については、たびたび入院していると聞いています。
あまり詳しいことまでは分かりませんが、家族みんなで仲良く過ごしてくれたらと思っています。
家族で協力して乗り越えていけると信じています。
でも困ったときは、全力で助けます!!!
家族ですからね!!!

孫に会うときは、マスクを二重にして、手洗いやアルコール消毒もしっかりしています。
これからも家族みんな、元気で過ごしてくれることを願っています。


■ 編集後記

父は多くを語るタイプではありませんが、その言葉の端々から、
私や家族への想いがにじみ出ていました。
言葉よりも、まなざしや行動で伝えてくれる——
そんな父のやさしさが、私はとても嬉しいのです。

娘である私の体調や心の状態を、いつも静かに気にかけ、
遠くからそっと見守ってくれる。
そして、私だけでなく夫のことにも気を配り、
孫のことも、変わらずあたたかく愛してくれる。

「あのふたり(私たち夫婦)なら、きっと乗り越えていける」と信じて見守ってくれているその気持ちは、
私たちにとって大きな支えです。

これからも変わらず、そっと寄り添ってくれる父に、心からの感謝を込めて——
このインタビューを綴りました。

紙袋や大きなドン・キホーテの袋にたくさんのお菓子

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