家族が救急搬送され、「すぐに来てください」と言われても、医療的ケア児がいる家庭では、それが簡単にはいかない現実があります。今回は私の体験談と改善点について綴っていきます。
目次
1.知らない電話は救急隊員
先日、知らない携帯番号から電話がかかってきました。
無視していましたが、何度もかかってきて留守番電話が入っていました。
再生してみると——
「〇〇さんの娘さんですか?救急隊です。〇〇さんが事故にあい、〇〇病院に搬送されました。」
えっ……救急隊!?
まさか、普通の携帯電話から救急隊員さんがかけてくるとは思ってもみませんでした。
慌てて電話にでると、
「○○病院に来てください」とのこと。
2. 外出のハードルの高さ
私の子どもは医療的ケア児で、外出するには娘を預けられる人が必要になります。
訪問看護師さんに連絡してすぐに来ていただけるかお願いをするか、
夫に帰ってきてもらうしかありません。
緊急時やサポート体制を確認したり、訪問看護ステーションは、自費でも依頼できるところ・複数契約した方がいいと思いました。
3.病院に行く前の準備
1)子どものことを伝達
預かってくれる人が来てくれたら、体調や次の腹部ケア・栄養時間、やってほしいこと、気をつけてほしいことを伝達します。また子どもの緊急時の対応や物品についても伝えます。
2)落ち着いて向かう。周辺状況を調べる
落ち着いて病院に向かい、周囲に買い物ができる場所があるか確認します。また病院内の売店の営業時間を調べましょう。
3)買い物をする
病院に着くと、待ち時間に買い物にも行けるかどうかは病院の方針によって異なります。
私が以前勤めていた病院では”10分以内に帰ってくるなら”という条件で、家族の外出が可能でした。
しかし今回かけつけた病院では長い検査の待ち時間であっても”どこにも行かないでください”と言われてしまいました。
ただ、私には時間がありません。病院に到着する前に買い物を済ませればよかったと後悔しました。売店もしまっていました。
・モンダミン・歯磨き・コップ・ストロー、入歯ケース・入歯洗浄剤
・ティッシュ・スリッパ
・ボディ石鹸・シャンプー・リンス・洗顔料
・お菓子・カロリーメイト・ペットボトル・ゼリー飲料
・退院時の着替え
・お金
本当はダメですが、途中で抜け出し私は上記を用意しました。
その後検査や手術の説明を聞き、同意書にサインをしました。本来であれば手術が終わるまで病院にいてほしいと言われましたが、医師に事情を説明して、電話で対応できることになり急いで帰宅しました。
4.「病院に行けない」ことを責めないで
「家族の緊急時に病院に行けない」ことに申し訳なさを感じました。しかし、”支え方が違うだけ。”とアドバイスをもらいました。
子どもを守りながら、自宅ででもできることを考えるのも立派な“お見舞いのかたち”です。
5.おわりに
医療的ケア児がいる家庭では、ひとつの出来事が家族全員に影響します。
だからこそ、無理をせず、できる形で「思いやり」を届けることが大切。
お見舞いの方法はひとつじゃない。
家族それぞれの事情を抱えながらも、つながり続けることがいちばんの支えだと感じています。
病院としては緊急時、病院に家族に来てもらいたいのは当然です。
しかし事情を説明すれば病院側も理解してくれることがあります。
また知らない番号だからといって、すぐ無視してしまうのも考えものだなと感じました。
もちろん、怪しい電話には注意が必要ですが、
「もしかしたら緊急の連絡かも」と思える心の余裕も持っておきたいですね。
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