訪問看護の選び方・申し込み方
前回は、看護師ママである私が訪問看護を利用して良かった点を5つご紹介しました。
今回は訪問看護の選び方・申し込み方についてご紹介します。
目次
1. 訪問看護とは?
訪問看護は、病気や医療的ケアがあってもお家で生活できるように、看護師などの専門職が自宅を訪問して支援してくれるサービスです。体調管理・日常生活のサポート、家族への相談まで幅広く対応してくれます。
2. 訪問看護の選び方のポイント
1)病院の退院支援を活用する
入院中の方は、まず病院の「退院支援室」や「地域医療連携室」に相談しましょう。医師や看護師、ソーシャルワーカーが、自宅で必要な支援を整理し、訪問看護ステーションを紹介してくれます。また退院前には、訪問看護師も参加するカンファレンスを開いて情報共有をしてくれます。
2)相談支援専門員、医療的ケア児等支援センターなどに相談する
かかりつけの病院、訪問診療、相談支援専門員、保健師、医療的ケア児等支援センターに相談すると、訪問看護ステーションを紹介してくれる場合があります。
3)HP・口コミ・SNSで探す
私は、「訪問看護 小児 (地域)」と検索したり、他のママさんの口コミや、訪問看護ステーションのSNSを見て探しました。直接お問い合わせができるので、空き状況や雰囲気を知ることができます。
4)対応内容や専門性を確認する
訪問看護ステーションごとに得意分野や対応できる範囲が異なります。例えば、
- 終末期ケア(看取りまで対応できるか)
- 小児や難病への対応経験
- 24時間対応の有無
- 医療機器(人工呼吸器・点滴・胃ろうなど)への対応可否
などを事前に確認すると安心です。
5)立地と訪問体制を確認する
訪問範囲はステーションごとに決まっています。自宅が対応エリア内か、また緊急時(24時間)にすぐ来てもらえるかも大切です。
ステーションと自宅の距離によって家族負担の交通費が変わる事業所もあります。
6)人との相性も大事
実際に利用する上で「看護師との相性」はとても重要です。初回の面談や体験時に、安心感や話しやすさを感じられるかを意識しましょう。
3. 訪問看護の申し込みの流れ
- 相談先を決める
- 入院中なら病院の退院支援室へ
- 在宅ならケアマネジャーや主治医へ
- 主治医が「訪問看護指示書」を作成
訪問看護は医師の指示に基づいて行われるため、必ず主治医の指示書が必要です。 - 訪問看護ステーションと契約
ステーションの担当者が自宅に訪問し、サービス内容や費用について説明があります。納得できれば契約を結びます。 - 訪問看護の開始
契約後、スケジュールに沿って訪問が始まります。状態に応じて訪問回数や内容は調整可能です。
4.私の体験談
1)病院の紹介からスタート
退院のめどが立ったとき、病院の退院支援担当の方に訪問看護ステーションを紹介してもらいました。
最初は「必要ないかな」と思っていましたが、担当者から「小児をよく見ているから安心ですよ」と勧めてもらえたのが決め手となり、退院後スムーズに利用できました。病院とつながりのある事業所を紹介してもらえるのは、とても安心感がありました。
2)理想と現実のギャップ
実際に利用してみて、訪問看護師さんに同じ病気の子や病気の知識について質問したところ、初めて対応するとのことでした。また、当時使用していたハイフローという医療機器についても「初めて使います」と言われ、私の理想とする訪問看護ステーションではないと感じました。
そこで、新たに他のママさんの口コミやホームページで情報をチェックして探すことにしました。
ただ、人気のある訪問看護ステーションはすでに募集がいっぱいで、断られることもありました。利用者が多い=安心感や信頼のある事業所、ということでもあるので、「やっぱり競争率が高いんだな」と実感して、本当に理想の訪問看護ステーションと出会えるのか焦りました。
3)「縁」も大切
最終的には、満員と言われた人気の訪問看護事業所やタイミングよく空きのあった事業所にお願いしました。最初は忙しくて柔軟に対応してくれないのかなと不安でしたが、親が体調不良のときには、土日も来てくれて助かりました。
訪問看護は、タイミングと自分や家族に合うかどうか、続けやすいかどうかが大切だと感じています。
5.ママ友から教えてもらったポイント
他の医療的ケア児のママさんから、訪問看護ステーションの選び方を教えてもらいました
- 人手が多いところ
- すぐに来てもらえる、たくさん訪問看護を入れてもらえるメリットがある。
- 特に兄弟がいる家庭では、この条件が大切だそうです。
- 小児専門のところ
- 小児ならではの扱い方や遊びを取り入れてくれる。
- 病気に特化しているところ
- 脳・神経など、専門性があるステーションを選ぶ。
- ER出身スタッフがいるところ
- 緊急時にてきぱき対応してくれる安心感がある。
- リハビリスタッフも在籍しているところ
- 作業療法士・理学療法士・言語聴覚士など、必要に応じてリハビリを受けられる。
6. まとめ
訪問看護ステーションは、実際に利用してみて初めてわかることがあります。
私の周りでは、状況に応じて条件を変えたり、合う事業所が見つかるまで何か所か利用先を変えている方もいます。また、訪問看護師さんの転職に合わせて事業所を変更する方もいます。
訪問看護師さんとの相性はとても大切です。
どうか、みなさんも自分やお子さんに合う訪問看護ステーションが見つかりますように。
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