赤ちゃんの訪問看護とは?内容・役割・メリットをわかりやすく解説

Latest Comments

表示できるコメントはありません。

赤ちゃんの訪問看護とは?内容・役割・サポートをわかりやすく解説

みなさんは、”赤ちゃんの訪問看護”と聞いて、何を想像しますか?
私の娘は、訪問看護師さんに歌を歌ってもらったり、絵本を読んでもらったりもして過ごしています。
赤ちゃんの時期ならではの訪問看護には、ただ体のケアをするだけでなく、子どもの成長につながる工夫がたくさんあります。
今回はそんな赤ちゃんならではの訪問看護について、一緒に学んでいきましょう!

医療的ケア児の赤ちゃんを育てていると、体調の変化や発達の不安、医療的ケアなど、さまざまな心配が出てきます。自宅で過ごす時間に大きな不安を感じる保護者も少なくありません。そんなときに頼りになるのが「訪問看護」です。

この記事では、訪問看護とは何か、赤ちゃんへの訪問看護でどのようなことを行うのか、その役割やメリットについて詳しく解説します。


1.訪問看護とは?

訪問看護とは、看護師が利用者の自宅を訪問し、病気や障がいを持つ方が安心して生活できるように支援するサービスです。医師の指示書に基づいて行われる医療的ケアから、生活のサポート(環境・お風呂・ミルク・排せつなど)、家族の相談・指導まで幅広く対応します。

特に近年は、NICU(新生児集中治療室)を退院した赤ちゃんや在宅医療を必要とする子どもへのサポートが増えてきています。


2.訪問看護の主な役割

訪問看護には、大きく次のような役割があります。

  1. 医療的ケアの提供指導
    吸引、経管栄養、酸素療法、点滴管理など、医療機器を使ったケアを自宅でも安全に行えるようサポートします。
  2. 日常生活援助
    食事、排せつ、入浴、体位交換、生活環境の整備、安全確認などの介助や助言をします。
  3. リハビリテーション・発達支援
    関節の可動域を保つ体操やストレッチ、体位交換や座位保持の補助、視覚・聴覚・触覚の刺激を取り入れた遊び
    絵本や歌、手遊びでのコミュニケーションなど自立や発達段階に応じたサポートをします。
  4. 体調の観察症状の確認
    体温や呼吸、心拍、皮膚の状態などを観察し、体調変化を早期にキャッチします。必要に応じて主治医に報告・相談し、迅速に対応します。
  5. 家族の支援・相談
    赤ちゃんの状態を保護者と相談し、不安を和らげます。また、きょうだいや家族全体の生活も含めて支援します。
  6. 医療機関との橋渡し
    病院、主治医、リハビリスタッフ、地域の保健師などと連携し、安心して治療や生活が送れるよう調整役を担います。
  7. その他

3.赤ちゃんならではの訪問看護

赤ちゃんへの訪問看護には、成人や高齢者の訪問看護とは異なる特徴があります。

  • 成長・発達を見守る視点
    赤ちゃんは日々成長し、心も体もめまぐるしく変化していきます。必要な栄養や生活のリズム、発達のサインも月齢ごとに異なり、保護者の方が戸惑う場面も少なくありません。訪問看護では、赤ちゃんの体調や発達を見守るだけでなく、「今の時期に必要な関わり方」や「授乳・離乳食の工夫」など、その子とご家庭に合わせたサポートを行います。
  • 家族へのサポート
    慣れない育児の中で「どう接すればいいのかわからない」と悩んだり、孤独感や不安から心が疲れてしまうこともあります。特に産後は、ホルモンの変化や生活リズムの乱れから、産後うつを経験する方も少なくありません。訪問看護では、赤ちゃんだけでなくご家族の気持ちにも寄り添い、「大丈夫ですよ」「こうしてみましょう」と一緒に考え、安心できる子育て環境づくりをお手伝いしています。

赤ちゃんと家族の小さな変化に気づくこと。それが、赤ちゃんならではの訪問看護の大切な役割なのです


4.訪問看護を利用するメリット

赤ちゃんが訪問看護を受けるメリットは多くあります。

  • 退院後も継続したサポートが受けられる
    NICUを退院した後も、医療的ケアが必要な場合は安心して自宅で過ごせます。
  • 早期に体調変化を発見できる
    専門職による観察があるため、異変に気づきやすくなり、重症化を防ぐことができます。
  • 保護者の安心感につながる
    「一人で抱え込まなくていい」という支えがあることで、育児の負担感が軽減されます。
  • 地域とのつながりができる
    保健師や福祉サービスとも連携するため、家族全体を見守るサポート体制が整います。
  • 発達に合わせた生活を考えてくれる
    発達に合わせた遊びや栄養、生活を一緒に考えてアドバイスをくれます。おすすめのおもちゃや絵本を紹介してくれることも。

5.訪問看護を利用するには?

赤ちゃんに訪問看護を利用したい場合は、まず主治医に許可をもらいます。訪問看護は医師の指示書が必要なサービスだからです。

その後、訪問看護事業所によって、特徴や交通費などが異なるため、相談員さんや医療的ケア児等支援センター、退院支援看護師などに相談しましょう。


6.まとめ

赤ちゃんの訪問看護は、医療的ケアのサポートだけでなく、保護者の気持ちに寄り添い、発達や生活全体を見守る大切な役割を担っています。
「病院から家に帰るのが不安」「家で医療的ケアをしていけるか心配」「子どもとどんな生活や遊びをすればいいか分からない」というとき、訪問看護は強い味方です。赤ちゃんと家族が自分たちらしく安心して笑顔で過ごせるように、訪問看護を上手に活用してみてはいかがでしょうか。

★参考になったらクリックお願いします。応援していただけると嬉しいです

にほんブログ村 子育てブログ 障がい児育児へ
にほんブログ村

Tags:

Categories:

No responses yet

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です